会長挨拶

公益社団法人 広島県建築士会会長井本 健一

より魅力ある未来づくりに共に参加しませんか

昭和25年にそれ以前からあった「市街地建築物法」に代わり、新たに建築基準法が施行され、同時に建築士法も施行されました。翌昭和26年には最初の一級建築士が生まれ、これらの新しい法律、制度の普及、啓発を目指して「建築士会」が各地に誕生しました。

広島県建築士会はこうした背景の中で、昭和27年7月21日に設立されました。戦後の国土の復興から、高度成長期を経て昭和、平成、令和と各時代の中で、我々建築士は建物の設計のみならず、街づくりをはじめ多方面にわたり、その手腕を発揮し、都市基盤の形成や全国各地の住まいづくり、街づくりに携わってまいりました。その後、平成21年の建築士法改正により、広島県建築士会は2級、木造建築士の指定登録機関となり、建築士資格の付与、登録に関する事業を開始し、平成25年には公益社団法人となり、その責任と社会的使命を明確にしてまいりました。

また、近年は、阪神大震災、東日本大震災等の巨大地震による被害、および西日本豪雨に代表される頻繁に起きつつある豪雨災害等、自然災害に対し、建築設計上での取り組みはもとより、被災地への調査員の派遣、相談窓口の設置等各地域でのきめ細かい対応に積極的に取り組んできております。 一方で、全国的な少子高齢化の状況のもと、スクラップアンドビルドのまちづくりから、ストック活用あるいは、歴史的に価値のある建物の発掘、保存、活用等、世界的に今最も注目される「持続可能な開発目標」(SDGs)に向けて取り組む努力を進めております。

建築士会は資格者個人の集団として、会員は産、学、官の幅広い分野で構成されています。これは建築士会が持つ大きな特徴の一つで、日ごろ自分の職場環境だけでは得られない会員同志の幅広い交流、連携、情報交換を可能にしています、現在未加入の資格者の方には是非建築士会にご入会いただき、ともにより魅力ある未来づくりに向けて、歩んで参りたいと思います。